再エネ視察コース

再エネは、地球がある限り枯渇することのないエネルギーです。この地には原発事故を機に太陽、地熱、風といった自然を活用した再エネ事業が数多くあります。その施設をめぐり、持続する未来のカタチを考える旅をご提供します。

最近、気候危機の対策でCO2削減の要請、ウクライナ侵攻等外部環境の著しい変化を受け、電気代が跳ね上がりエネルギーは身近な関心事へと変化しています。そこで私たちは、再エネにスポットを当てた福島の再エネ施設をご案内するモニターツアーを実施しました。

ツアーで巡ったのはいずれも3.11を契機に立ち上がった事業施設。その一部概要をご紹介します。みなさんもぜひ現地を訪れて、現地でしか感じ得ないその体験をSNSなどで発信いただき、多くの人の目に触れることで、再エネのファンが増える機会になることを期待しています。

1. 飯舘電力福島事務所(再エネビル)

飯舘電力設立後、飯館村の避難指示が続く最中の平成26年12月に福島市に事務所を開設。バーチャルツアーの配信スタジオを置き情報発信基地として運営。その他、福島の復興に携わる、様々な企業・団体が入居中。

2. 帰還困難区域

東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域に指定された浪江町。2023年1月現在も避難を強いられ、福島県二本松市で授業を続けてきた浪江町立津島小学校は2021年3月に最後の卒業式を行い、閉校となった。

3. 飯舘電力1号発電所

飯舘村が運営する福祉施設﹁いいたてホーム﹂の敷地内に、建設した飯舘電力(株)記念すべき第1号基の太陽光発電所。
運転開始日:平成27年2月17日
発電容量:49.5kW

4. ソーラーシェアリング(前田598−1PV)

〈農業〉と〈発電〉を組み合わせた発電設備。パネルの下では牧草を栽培し、ブランド牛〈飯舘牛〉の復活を支援している。

5. 北方風土館(大和川酒造)

大和川酒造は寛政二年(1790年)に創業した酒造店。銘酒 「彌右衛門」は海外でも好評を博している。 北方風土館ではガイド付きで酒蔵見学や日本酒の試飲が楽しめる。

6. 雄国メガソーラー

会津電力(株)が第1期事業として建設した会津地域初のメガソーラー発電所。「雄国大学」を併設し、再エネへの関心を共有できる体験学習などを実施。

7. バイナリー発電所

土湯の温泉熱を利用した〈バイナリー方式〉の地熱発電所。発電時の排熱を利用したオオテナガエビの養殖事業も展開。

再エネツアーのしおり

視察パンフレット

第1弾 飯舘村バーチャル視察

第2弾 再エネを巡るバーチャルツアー

参加者の声

インターネットの情報だけではわからないことがありました。

40代・首都圏・女性

やはり、飯舘を見て感じてほしいと思いました。インターネットで写真や動画などを見てきましたが、それだけではわからないことがありました。地域をどう生かして守れるか学ぶことができるツアーだと思います。

未来の子供達に誇れる活動の重要性を感じました。

50代・甲信越・女性

たくさんの、お話を多方面から聞くことが出来ました。色々な角度からの意見や問題点今後やっていきたいことなど私たちに出来ることをコツコツ勧めて行く事で未来の子供達に誇れる活動の重要性を感じました。

将来住んでみようと思ってもらえるかもしれない。

学生・首都圏・男性

飯舘村について知らない人に飯舘村が行っている事業や建物を見て興味を持って欲しく、それにより将来住んでみようと思ってもらえるかもしれないため復興に近づくと思いました。

モニターツアー体験レポート

モニターツアー参加学生によるレポート

再エネの作り手

2011年の東日本大震災・原発事故を契機に立ち上がった4つの会社。復興への想いを胸に、それぞれの地域の特性を活かした発電が生まれました。

飯舘電力株式会社

原発事故により全村避難区域となった飯舘村の村民含む5人の有志により、平成26年9月に設立。「原発事故で奪われた飯舘村の風土を村民自らの手で守り、村の未来を創る」を理念とし、着々と復興の歩みを進める飯舘村内に49基の小規模太陽光発電所を展開。売電収入の一部を村の雇用創出や寄付など地域へ還元するとともに、原発の対極である再エネを背にして原発事故の風化防止や再エネ普及を促進する活動に取り組んでいる。

事業者の声

(株)元気アップつちゆ

東日本大震災・原発事故によって多くの旅館が廃業に追い込まれた土湯温泉。温泉町の復興と再生を目指し、平成23年10月、地元の出資を募り会社を設立。「自然再生エネルギーによるエコタウンの形成」を理念に掲げ、温泉と豊富な水資源を活用し、民間企業として初めて地熱発電と小水力発電事業を立ち上げる。さらに発電時の排熱を利用したエビの養殖など新たな観光資源の創出を展開している。

事業者の声

会津電力株式会社

平成25年8月に地元の有志と自治体が手を組み、設立。
発起人の大和川酒造九代目当主である佐藤彌右衛門は「地域に賦存する豊かな自然資源を活用して、原発に頼らない安心安全なエネルギーを作り出し、地域活性化につなげよう」という理念の元、太陽光、小水力、バイオマスなど幅広く発電事業を展開。さらに2021年から電力の小売事業を開始し、利益を地元に還元することで、地域循環経済の推進に寄与している。

事業者の声

福島再生可能エネルギー研究所(産総研)

産総研は、政府の「東日本大震災からの復興の基本方針」により、平成26年4月に再生可能エネルギーの新たな研究開発拠点として福島県郡山市に設立。再エネに関する世界のイノベーションハブを目指して、独創的な再エネ技術を福島県から発信し、日本の再エネ技術の発展や人材育成を通じ、震災からの復興に貢献する。

オンライン講座

オンライン講座は、Web会議システムを利用して行う再エネのセミナーです。
エネルギーに関する基礎知識から、発電方法、国際情勢、そしてエネルギーを巡る「えっ、そうだったの!?」というような意外な話も飛び出します。
日本国内で再エネに取り組んでいる事業者の声なども紹介します。

開催日程は未定ですが、申し込みをいただいた方に個別にご連絡します。

再エネ確認テスト

再エネ施設やオンライン教材の学びの成果を確認するためのテストです。
基準を満たせば合格証を獲得することもできます。
再エネの知識、試してみませんか?